JT：2022 年度第 1 四半期決算好調⁉

2022/04/30 18:07

たばこ銘柄のJTが2022年第1四半期の決算を発表しました。

ロシアのウクライナ侵攻の影響でJTの株価は大きく下落しておりましたが、このところ株価も回復してきており、第１四半期の決算は以下の通り好調でした。

配当金も復配の150円の予想が維持されておりますので、ひとまずは安心しました。

しかしながら、今後はロシアからの事業分離を検討するとのことで、ロシア国内の売り上げが全体の2割を占めるとのことから、2022年12月期の通期予想は据え置きしているとのことで予断を許さない状況だと懸念しております。

ロシアのウクライナ侵攻も更に長期化しそうですし、4/29は米国市場が大幅に下落しており今後の動きが心配ですね。

2022 年度第 1 四半期決算レポート

1-3 月実績（対 2021 年）

 売上収益： 6.2%増の 5,815 億円

 為替一定ベースの core revenue： 3.8%増の 5,470 億円

 為替一定ベースの調整後営業利益： 4.5%増の 1,861 億円

 財務報告ベースの調整後営業利益： 9.4%増の 1,949 億円

 営業利益： 11.4%増の 1,784 億円

 四半期利益： 9.1%増の 1,241 億円

 フリー・キャッシュ・フロー： 278 億円増の 184 億円

代表取締役社長寺畠正道 CEO コメント:

“昨今のロシア・ウクライナ情勢について、多くの方々が命を失い、また困難に直面されている状況を深く憂慮しており、早期に平和的解決に向かうことを強く願っています。

当社グループでは、複数の⽀援団体と協⼒して、ロシア・ウクライナ情勢の影響を受けた⼈々への緊急的な⽀援を⾏っております。世界中の当社グループ従業員からも支援が寄せられており、これまでに総額約 5 百万米国ドル相当の人道支援活動につながっております。

ロシア市場においては、すでにお知らせしている通り、新規投資及びマーケティング活動を停止しておりますが、事業環境がますます複雑化している中において、当社グループによる安定的かつ持続的な事業運営に著しい支障が生じる蓋然性を踏まえ、同市場におけるたばこ事業の運営のあり方について、JT グループ経営からの分離を含めた選択肢の検討を行って
おります。

ロシア市場における約 4,000 名の従業員について、雇用の確保も含めて、可能な限りの対応を行ってまいります。

国内外たばこ事業を一本化した新体制のもと、JT グループの第 1 四半期実績は為替一定ベースの調整後営業利益が4.5%成長するなど堅調なものとなりました。一方で、コストの上昇やインフレーションの進行等、事業を取り巻く環境は過去に例のない規模、スピードで不確実性を増しています。加えて、今後のロシア市場に関する確度の高い見通しが困難であることを踏まえ、第 1 四半期決算時点においては通期業績予想の修正は見送ることといたしました。

引き続き、従業員とその家族の安全を最優先としつつ、困難に直面している方々に対して人道支援を含む可能な限りのサポートを行っていくことに加え、状況の変化を注視し、経営理念である 4S モデル*に則り、適切な経営判断を下してまいります。”

株価：4/28
2,223.5 +37.0（+1.69 %）

配当金：150円